自然に生きるということ
私は人ができるだけ自然に生きられるように、自分の自然才能で生きていきましょうと言っています。
「自然に生きる」で大きな指針としているのは、自然の酒造りを行っている寺田本家さんの寺田啓佐さんの言葉です。
寺田さんが酒造りを通して微生物から学んだものとして次のように表現されています。
「自然に沿った生き方とは『自分らしく』『仲良く』『心地よく』生きるということになります。
『自分らしく』『仲良く』生きると『共生』が生まれます。
自然本来の姿とは共生なのです。」
これです。この考え方がいいのです。
日本人はもともと「自分らしく」生きるのがそんなに得意でなく、「仲良く」が得意だったのではないかと思います。
欧米は逆に「個」の意識が強くあり、「仲良く」が少し苦手だったのでしょうか。
いずれにしろ、日本は基本に「公」の意識があり、「個」は禅が担当していたようです。
欧米は基本に「個」の意識があり、教会が「公」を担当していたようです。
両者のバランスが大事なのですが、日本の場合は欧米の「個」の意識をやみくもに取り入れたことにより、本来の「公」意識も駆逐されつつあり、文化としてバランスが悪くなっているのが現在だと思います。
とはいっても、「公」意識はまだ世界的に高いレベルにあり、少しの間「個」を学んだので、これからは持ち前の「和の精神」をもとに多様な「個」を調和させるところに力を発揮していくべきだと思います。
本当にこれからは日本本来の精神文化を世界に広め、世界に調和をもたらすことが重要なのだと思います。