全体と流れを感じる力
最近、サッカーJFLの監督の話を聞きながら、サッカーチームのノウハウをビジネスに活用できないかを研究している。
サッカーの試合中の時間は4つの種類に分けられる。
「攻めの時間」「守りの時間」「守りから攻めへ転じる時間」「攻めから守りへ転じる時間」の4つだ。
サッカーは「守→攻」「攻→守」に切り替わる瞬間をチーム全員が察知し、即座に動くことができるかが大きなポイントの一つだそうだ。
攻守が切り替わって動きだすのではなく、切り替わる直前に動きだすことが重要だ。
そのためには、近未来予知をしなければならない。
そのためには全体の味方や敵の配置とボールの動く方向を読まなければならない。
いちいち考えて分析している暇はないので、感覚的に瞬間に読むことになる。
これができる能力に名前を付けるとすると「全体と流れを感じる力」だろうか。
イマジネーション力、想像力と言ってもいいのかもしれない。
ビジネスでは瞬時の判断を求められることはサッカーほど多くないと思いが、全体がどういう状況にあって、ビジネスがどんな流れになっているのかを多くの組織メンバーが感知できることはビジネスの大きな援けになるような気がする。
企業がこういう能力に着目し、修練していけるような動きはほとんど見られない。
今後はこういった右脳的能力、身体的感受性などが重要になってくるような気がしてならない。
人工知能に負けないためにも。